赤いとかげ号と言う名前の列車に乗った。すべて観光客!
いろいろな国の人達のオンパレード。両サイドの景色は想像を絶する美しさ。
不意にアメリカの中西部に居るような錯覚を覚えた。今にも馬に乗ったインディアンが表れ、
弓矢をこちらに向ける。列車は古く、デッキが付いていて、カーボーイが乗っていても
おかしくない雰囲気なのである。
トヨタの4WDでサハラ砂漠の中のオアシス、クサールギレンに向かって進む。
途中アルジエリアとの国境近くを通過し、渓谷にある滝を見た。日本からすれば、
何のへんてつもない滝だけれど、ここにあるから素晴らしいのかも知れない。
水だよ!水だよ!と語りかけてくる。昼食をとったホテルのテラスからの眺めも、空、岩、
パラソル屋根そしてプールの色のコントラストが映像として、眼の奥に焼きついている。
塩の湖を初めて経験した。イスラエルとヨルダンにまたがる死海は有名だが、
ここは人っ子一人いない。どこまでもどこまでも、あたり1面塩の浮いた湖。
傍らの道路を時たま通る車だけが存在を示している。
4WD車が大きく傾いたり、砂の山を乗り越えたりし始めた。
シートベルトを締めているのだが、砂の荒野を走っているので、
車がひっくり返るのではないかと思うほどの恐怖感がある。
全身運動を四六時中している感じだ。時間が経つに連れ、恐怖感が無くなり、
そのリズムが楽しくなってきた。子供の頃に経験したジェットコースターに乗った気分なのだ。
"荒野はつづくーよ!どーこまでもー。"