MOMOのチュニジア雑記‐3

    トズールはチュニジアの最大のオアシスであり、西に位置する南部の 都市である。植物園と思しき一角を白く濁った小川が流れ、ナツメヤシが そびえ、アーモンドの花が咲き乱れ、春を謳歌している。 アーモンドの花は桜と間違えてもおかしくないほど似ている。 桜、梅、桃等はバラ科なのだが、アーモンドはどうなのだろうか?  カレーシュという名のツアー向けの馬車には乗らず、 メインストリートと思われる通りを数人で闊歩することにした。 肉屋には、羊の頭がつる下がっていた。ストアでミネラルウォーターを 購入した。レストランで買うよりも安い。通り掛かりの人が珍しそうに見る。 私は手を振る。彼らも手を振り返す。かわいい幼女に出会う。写真を撮る。 あざやかなグリーンの少女が割り込んできた。彼女の写真も撮る。 英語が解かる。10才。写真を送ることを約束し、住所を書いてもらう。 その住所を後でみると、名前がどこで、住所がどこなのかまったく判らない。 結局ガイドの方から教えてもらう羽目になった。住所はレストラン宛、 携帯電話らしき番号も書いてあった。名前の発音がうまく出来ない。 でも美しい少女だった。アラビアンナイトの主人公を想像してしまう。 彼女は写真を送ったら、返事をくれるかしら……
アーモンド木 流れ ナツメヤシ ガイド
Cute Pretty 通り
    赤いとかげ号と言う名前の列車に乗った。すべて観光客! いろいろな国の人達のオンパレード。両サイドの景色は想像を絶する美しさ。 不意にアメリカの中西部に居るような錯覚を覚えた。今にも馬に乗ったインディアンが表れ、 弓矢をこちらに向ける。列車は古く、デッキが付いていて、カーボーイが乗っていても おかしくない雰囲気なのである。
 
    トヨタの4WDでサハラ砂漠の中のオアシス、クサールギレンに向かって進む。 途中アルジエリアとの国境近くを通過し、渓谷にある滝を見た。日本からすれば、 何のへんてつもない滝だけれど、ここにあるから素晴らしいのかも知れない。 水だよ!水だよ!と語りかけてくる。昼食をとったホテルのテラスからの眺めも、空、岩、 パラソル屋根そしてプールの色のコントラストが映像として、眼の奥に焼きついている。
    塩の湖を初めて経験した。イスラエルとヨルダンにまたがる死海は有名だが、 ここは人っ子一人いない。どこまでもどこまでも、あたり1面塩の浮いた湖。 傍らの道路を時たま通る車だけが存在を示している。
    4WD車が大きく傾いたり、砂の山を乗り越えたりし始めた。 シートベルトを締めているのだが、砂の荒野を走っているので、 車がひっくり返るのではないかと思うほどの恐怖感がある。 全身運動を四六時中している感じだ。時間が経つに連れ、恐怖感が無くなり、 そのリズムが楽しくなってきた。子供の頃に経験したジェットコースターに乗った気分なのだ。  "荒野はつづくーよ!どーこまでもー。"
列車 渓谷 澄んだ水 滝
塩湖 テラスからの眺め 4WD砂漠の走行
 
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